山田 健治 先生     
山田 健治 先生    

Doctor profile
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山田 健治 先生 Kenji Yamada 島根県立中央病院 小児科医長
出雲市在住 六児の父 / 島根県大田市出身 / 島根大学医学部卒業(2002年)
  • 島根県出雲市にある「島根県立中央病院」で小児科医長を務め、フレンドリーで親しみやすい雰囲気が印象的な山田先生。六人のお子さまのお父さんということもあり、患者さんや親御さんが不安を感じないよう気持ちに寄り添った声掛けを大切にされています。そんな山田先生に、自身の子育てやプライベートも交えながら島根で働く魅力について伺いました。
  • 地図
山田先生ご夫妻
Q.島根の良いところはどんなところですか?
田舎だけど困らない程度に暮らせます!
魚介好きにもおすすめ。

 都会と比べると不便な点もありますが「足るを知る」というように、「特に無くても困らない」という事に気づけば正に「住めば都」です。出雲には大きなショッピングモールや商業施設が集中しており普段の買い物には困りません。
 飲食店も充実していて、子どもたちが大好きな全国チェーンのお寿司屋さんにもよく行きます。他の先生家族と遭遇することもしばしば(笑)。

 島根ならではの良さと感じるのは「美味しい&リーズナブル」なお店が多いところです。県外勤務や出張が多かったので気づきましたが、島根は日本海側ということもあり、特に魚介は他県に比べてダントツで美味しいです!
 さらにもう一つ。山陰は雨が多い地方とマイナスに思う方が多いようですが、なぜか私は子どもの頃から雨の音が好きで、雨の日はウキウキします(前世はカエルか!?ナメクジか!?)。島根特有の天候も個人的には好きなところです。仕事中は、病院の中庭に植えられた緑の草木が雨に濡れている様子に風情を感じ、癒されています。

雨の日刺身

 

Q.健康維持のためにされていることはありますか?
ダイエットの延長で、
気づけば10年以上マラソンを続けています。

マラソン

 もともとスポーツが好きで、学生時代から筋トレが日課に。体脂肪率3%というパーフェクトボディでしたが、隠岐病院に勤務していた頃、ジム通いができなくなり体重が増え始めたのをきっかけにダイエットとして始めました。
 最初は1~2㎞くらいからスタート。とにかく「毎日必ず走る」と決めて、雨の日も大雪の日も当直の日以外は休まず走り続けました。開始早々に心が折れそうになりましたが、いつの間にか島民の皆さんに広まり(笑)。皆さんに見守られているおかげで(!?)続けることができ、2ヶ月で目標を達成しました!
 ある日いつものように走っていたら、たまたま開催されていた「隠岐の島ウルトラマラソン」に迷い込み、一緒に走ってしまい(笑)。その時の沿道からの声援が嬉しくて、翌年から出場するようになりました。50㎞って凄くしんどいのですが、温かい声援はもちろん、ゴール前では熱い檄も飛んできて、皆さんの応援のおかげでゴールできました。その後100㎞の部も挑戦し、大会で7回完走するともらえるレインボーメダルホルダーは記念の勲章です。
 今でも体型維持のために続けています。自宅近くにある神戸川沿いの土手は、景色が良く走りやすいのでお気に入りのコース。島根は平坦なところが多く、景色の良い日本海沿いの海岸や、宍道湖一周もおすすめです。

 

マラソン神門川

 

 

Q.好きな事やリフレッシュの仕方を教えてください。
好きな遊びが親子のコミュニケーションツールにもなっている。
ゲーム

 子どもの頃から漫画好きで、毎週の新刊を楽しみに読んでいました。両親が飲食店をしていたので、週刊ジャンプやマガジンなどが読み放題で(笑) 。今でも大好きで、熱中すると無言になってしまい、子どもたちから「お父さんおもしろくない」と言われています。最近は子どもたちも漫画を読むようになり、その姿を見て嬉しく思います。
 ゲームも大好きで、休日は子どもたちから誘われると大手を振って遊んでいます。リフレッシュにもなるし、子どもたちみんなとコミュニケーションが取れる楽しい時間です。「お父さん今から凄いことやるから見てて!」と子どもたちができないことを披露しながら解説をしたり。対戦ゲームは下の子たちには手加減しますが、上の子たちには容赦しません(笑)。
 妻もその間は手が空くので、「家事や掃除ができて良い」と言ってくれています。ちゃんと掃除機が通る時には体を避けて協力していますよ(笑)。

家族
Q.六人の子育て、どのような関り方を大事にされていますか?
子どもたちと関われる時間を大切に、夫婦で協力し合っています。

子どもとの関わり方

 子どもたちは毎日賑やか。ケンカもしますが仲良くリビングで過ごす時間が多く、思春期の長女も一緒にリビングで勉強しています。将来は自由に好きなことをして欲しいので、基本は口出しせず見守ることを心がけています。妻は心配性なところもありますが、私はこの通りポジティブでゆるい感じなので、でこぼこ夫婦なところが良い感じだと思います。
 妻はとても出来た人で趣味は子育てというくらい。たまに「リフレッシュしておいで」と送り出しても家が恋しくなるようで、すぐ帰ってきます(笑)。
 普段から家事や育児と本当に良く頑張ってくれていますが、第五子と六子の出産後には妻のサポートのため育児休業を取得。子どもの送迎やおむつ替え、掃除洗濯など出来る限りのことを頑張りました。料理は出来ないので、テイクアウトを注文し取りに行くという仕事はしました(笑)。面倒を見る手が増えて助かったようで、妻から「居てくれてありがとう」と言ってもらえ、私も子どもたちと関われる貴重な時間を過ごすことができました。

育休
Q.育児休業を取得して職場の反応はいかがでしたか?
育児休業を取得することで働き方の意識アップにも繋げたい。

 皆さん好意的な反応で安心しました。育児休業への理解や業務をフォローして頂いた事にとても感謝しています。島根は比較的二世帯同居の家族が多い印象ですが、実際私たちのように核家族だと、お互いの両親のサポートが得られないことも多いと思います。父親の私が前例をつくることで、子育てしやすい職場の意識改善や、「必要な時は気軽に休んでOK!」と当たり前に言える環境が作りたいという想いもありました。私自身の経験値も上がり、「育児休業後もキャリア形成はできる!安心して休んで」と、アドバイスできるように。協力的な雰囲気が出来ているので、私の後に続いて若い先生たちも当たり前に取得して欲しいですね。

 

 

 

 

My Favorite
  • 手紙
  • 子どもたちからのプレゼント

    これまで子どもたちが書いた手紙や、手づくりの作品は全てファイリングして大事に保管しています。大切な宝物で見返すと幼い頃を思い出し、子どもたちの成長を感じます。

  • スマートウォッチ
  • スマートウォッチ

    ランニング仲間から「すごく便利だから!」と勧められて使い始めました。スピードや距離はもちろん、心拍数や疲労度など体調も数字で把握できて管理しやすいです。やっぱりグッズって大事だなと衝撃的でした(笑)。今ではいつも肌身離さずつけています。

 

 

 

 

Q.島根で働く若者に向けてメッセージをお願いします。
「鶏口牛後」島根だからできる経験はスキルアップのチャンス!

 島根で働くメリットの一つは、若いうちからリーダーになれるということです。「鶏口牛後」人が少ないからこそ、率先して色んなことにチャレンジして欲しいですね。自分の専門外の患者さんを対応する機会も多いので、幅広い視野が身につくという点もスキルアップのチャンスです。
 県外も含め色々な場所で勤務しましたが、その地域や病院ごとに特色があります。たくさんの指導者との出会いや、各地で学びがあったからこそ、知識や考え方の幅が広がったと実感しています。ぜひ、若いうちにチャンスがあるなら、都会や田舎ということは関係なく色々な場所で働いてみることを勧めます。経験値を上げて、それぞれから良いところを抽出して吸収していくと良いと思います!

※「鶏口牛後」:大きな組織の末端にいるよりも、たとえ小さな組織でもトップになる方が良いという意味

 

 

 

 

島根県立中央病院 山田 健治 先生 
島根県立中央病院 山田 健治 先生 
施設紹介

 島根県立中央病院(568床)は、出雲大社をはじめ数多くの古社が残る県東部に位置する、県内で2番目の人口を抱える出雲市に所在しています。

 昭和23年に島根県中央病院として発足。現在の病院は平成11年8月に新築・移転し、地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院、高度救命救急センター、地域周産期母子医療センターなどを担っています。平成23年6月にドクターヘリを導入し、年間約600件出動し隠岐諸島や県西部の救急医療にも貢献。また、県内唯一の県立総合病院として、へき地・離島の地域医療を積極的に支援しています。