上野 伸行 先生
上野 伸行 先生 

Doctor profile
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上野 伸行 先生 Nobuyuki Ueno 浜田市国民健康保険あさひ診療所 所長
浜田市在住 二児の父 / 東京都葛飾区出身 / 島根大学卒業(2014年)
  • 島根県の中山間地域にある「あさひ診療所」の所長を務め2年目を迎えられた総合診療医の上野先生。何でも気軽に話せる環境づくりを心がけ、浜田市旭町の人々が健康に暮らし続けられるよう、地域医療だからこそできる関わり方を大切にしています。そんな上野先生に、島根で働く魅力や子育てなどプライベートについてもお話を伺いました。
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上野先生
Q.島根での生活はいかがですか?
まわりの温かいサポートに助けられています。

 住めば都、島根の生活や仕事でストレスを感じる事はないですね。東京と島根では、人の多さが違います。満員電車で通勤していたら疲れていたでしょうね。車で通勤できるのは良いですね(笑)。
 自宅は賃貸の一軒家で、1階に大家さん家族、2階に私たち家族が住んでいてシェアハウスのような形です。同じく東京出身の妻と4歳の長男、1歳半になる長女と4人家族です。子ども好きの大家さんとは、休みの日に庭の花壇に花を植えたり、一緒に食事に出かけたり、時には子守りをお願いすることもあり家族ぐるみのお付き合いをさせてもらっています。まるで島根のおじいちゃんおばあちゃんのような存在にとても助かっています。少し心配な事は、東京の両親の介護問題ですが、いずれは島根に呼べば大丈夫かなと考えています。

 核家族なので、夫婦で協力しながら家族の時間を大切にしています。ご飯は一緒に食べ、保育園の迎えや、たまに料理もします。近隣の診療所とも連携を取り、スタッフや患者さんにも理解やサポートしていただきながら、今は子育て優先の勤務体制を取らせてもらっています。
 医師仲間は県外出身者も多く、共感できることも色々あるのでお互いに情報交換しながら助け合っています。島根の人たちはとても優しくて、医師という垣根を超え家族ぐるみで地域に馴染んだ生活ができています。島根に住んで良かったと思います。

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大家さん宅の庭で遊んでいる様子

 

Q.休日に出かけるおすすめスポットを教えてください。
温泉や公園、自然が豊かで子育てにもバッチリ!
Q.休日に出かけるおすすめスポットを教えてください。

 温泉巡りが好きで、週に1回は家族で行っています。近くの旭温泉や島根県内にもたくさん温泉があるのでおすすめです。子ども達と市内のプールにも行きますね。
 公園にもよく遊びに行っています。東京では広くて遊具がたくさんある公園は珍しいのですが、島根には広い公園がたくさんあって良いですね。特に「しまね海洋館アクアス」の隣にある公園「アクアスランド」には、ローラー滑り台もあり遊具が多いのでよく遊びに行きます。
 夜は星空が綺麗なので子ども達と星座を眺めることもあります。東京とは見える星の数が違いますね。夏には診療所の灯りにクワガタが飛んできて喜んでいました。これは、絶対に島根だからできる体験だと思いました。
 おすすめのご飯は、弥栄町にある「陽気な狩人」。名前の通り、本当の猟師さんがうどんを打っているという、ちょっと驚きのうどん屋さんです。特製うどんが美味しくて、子ども連れでも安心して入れるアットホームな雰囲気も良く、大家さんとも食べに行きますよ。
 休日は基本的に家族と過ごします。一人でいると寂しいですね、何をしていいかわからない(笑)。子どもが小さい時期は今しかないので、成長を見逃さないようできる限り一緒にいるようにしています。島根は、自然豊かで子どもと遊べる場所がたくさんあることが嬉しいですね。子育てしやすい環境だと思います。

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Q.お仕事で心がけていることは何ですか?
気軽に何でも話せる、よろず相談所みたいな診療所。

 患者さんは赤ちゃんからお年寄りまで年齢は様々で、日常的な体調不良、発熱、ケガから予防接種や生活習慣病など、あらゆる健康相談に対応しています。何かあれば最初に相談に来られる診療所なので、何でも気軽に話せる環境づくりを心がけていて、困ったことがあれば医療に関係ないことも相談に乗っていますね。患者さんには日頃から親しみやすいよう接し方を意識しているので「先生は話しやすくて、相談できてよかった」と言ってもらえると嬉しいです。
 スタッフとのコミュニケーションも大切にしていて、働きやすい環境づくりを心がけチームワークの良さが診療に発揮できるようにしています。これからも自分を含め、みんなが住み慣れた地域で健康的に暮らし続けるために、医師としてだけでなく住民目線で色々な相談に応えられる「よろず相談所」のような役割が果たせればと思っています。

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Q.どんな時にやりがいを感じますか?
病気だけでなく生活面も含めた関わり方で、
お互いが幸せを感じること。

 医師の関わり方として、病気だけでなく患者さんが置かれた環境に向き合い“患者さん自身にとって本当の幸せ”を考えることが大切だと思っています。
 高齢化が進む地域なので、免許返納後の通院が困るという相談には患者さんに代わり、市役所にバスを出してもらえないか確認したこともありました。
 糖尿病患者さんへは「数値が悪いから運動をしてください」と、ただ指導するだけではなく状況を確認し、生活面も含めた具体的な改善方法を提案します。ある高齢の患者さんは“長年飼っていた愛犬が亡くなり、また犬を飼いたいけど将来の世話が心配”という悩みを抱えておられました。愛犬の世話や散歩をすることで数値も良くなり健康維持につながると思い、盲導犬のパピーウォーカーになることを勧めると「子犬の時期だけ一緒に過ごすなら自分でもできる!」と喜んでもらいました。
 患者さんの幸せに繋がったことを実感すると、モチベーションも上がって自分自身も嬉しいですし、やりがいを感じますね。

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My Favorite
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  • 色付きボールペン

    検査結果の説明には色付きボールペンが大活躍。

    数値だけでは伝わりにくいので、子どもから高齢の方にもわかりやすいように、良い数値には「はなまる花丸」をつけています。

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Q.島根で働く若者に向けてメッセージをお願いします。
地方だからといって、標準的な医療の差は無い。
患者さんとじっくり関わりたい人におすすめ。

 地域の特色に違いはありますが、基本的に標準とされている医療は同じだと思います。先端医療となると、地域や医療施設の規模や設備によってできる内容は変わってくると思いますが、診療所の患者さんに先端医療が必要な時は、大学や総合病院へ紹介すれば充分な対応ができます。地域で連携した医療体制が整っているので、チームで一緒に患者さんの診療にあたることができます。
 訪問診療では自宅で最期を過ごしたい患者さんとご家族のお手伝いも経験し、改めて責任ある仕事だと感じています。もともと“地域医療がしたい”という想いがあったので、今の働き方にとても満足しています。今後は学んできたことをアウトプットし、もっと地域医療に携わる医師を増やしていきたいですね。
 ここでは一人ひとりの患者さんにじっくり向き合い関わる時間が持てるので、こんな風に患者さんに近いところで働きたい人には向いていると思います!

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施設紹介

あさひ診療所のある浜田市旭町は、島根県中央部から南西部よりに位置する四方を標高500m~1,000m級の山々に囲まれた中山間地域で、人口約2,700人、高齢化率は40%を超えています。平成17年8月に旧旭町初の直営診療所として開設しました。

診療業務は、外来診療のほか各種検査、小外科手術、訪問診療、各種会議を行っています。平成18年度から土曜日診療を開始するなど、十分な診療体制の構築を図り、スタッフ一同、日々診療に励んでいます。また、身近な高次医療機関である浜田医療センター、近隣の診療所、浜田市健康医療対策課や浜田市旭支所などの行政機関と連携し、地域住民が安心して暮らしていける診療体制を築いています。