松田 佳世 先生 
松田 佳世 先生 

Doctor profile
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松田 佳世 先生 Kayo Matsuda 大田市立病院 消化器科医長
出雲市在住 双子の母 / 島根県美郷町出身 / 島根大学卒業(2013年)
  • 島根県大田市にある「大田市立病院」で消化器科医長を務める松田先生。患者さんの緊張を和らげるため笑顔で接することを心がけているそうで、柔らかな微笑みから優しさが伝わってきます。現在五歳の双子を抱える松田先生に、島根での子育てや仕事と家庭の両立についてお話を伺いました。
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内視鏡
Q.島根での子育てはいかがですか?
周りの温かいサポートに救われています。

 子どもが双子ということもあり早くから管理入院、産後もしばらくNICUに入院となりました。そのため夫が二週間ほど育児休業をとってくれたり、夫の両親も手伝いに来てくれたりと、手厚いサポートに助けられました。
 私自身は一年間の育児休業をとりました。子ども二人が交互に泣いたり、おむつ替えや離乳食も同時に食べさせたりと、とにかく大変だった記憶はありますが、どうやってあの時期を乗り越えたのか思い出せないことも(笑)。家に自分一人の時は目が離せず大変なので、ママ友たちと家を行き来して子どもたちを一緒に遊ばせたり、地域の子育て支援センターをよく利用していました。子育ての情報交換や交流もできて良かったです。
 出雲市は大きな公園や大型ショッピングモールにスーパーなども充実していて、どこも駐車場が広く、子連れでも安心して出かけることができます。子どもが小さい時は、外出先で二人同時に泣くと手が付けられなくなることもありました。その場から消えたい気持ちになりますが、そんな時に見ず知らずの方が声を掛けてくださったり、「抱っこさせて」と子どもを見てくださったり。町の皆さんが温かく見守ってくれる雰囲気に心が救われました。島根は優しい人が多く、子育てがしやすい場所だと思います。

イメージ
Q.仕事と家庭、どのように両立されていますか?
時間を上手に使って子育ても仕事も頑張っています。

 一日の始まりは、子どもを起こしてから毎朝決まったルーティンで、着替えや朝食、出かける準備をしたりと慌ただしい日々です。夕食も朝のうちに作って帰宅後に温めるだけの状態にしておくことが多いのですが、週に一回くらいは外食もしています。出雲市内にある、鍋焼きうどんが美味しい「うどんの長屋」はおすすめです。
 現在は、育児のため当直や時間外勤務の免除など、サポートを受けながら働いています。保育所へ迎えに行くギリギリまで仕事で頭がいっぱいですが、家では切り替えられるように作業を残さず終わらせてから帰るようにしています。
 保育所は復職後からずっと、島根大学医学部附属病院の院内保育所「うさぎ保育所」にお世話になっています。今は大田市立病院に勤務していますが、島根大学医学部附属病院に勤務中は同じ敷地内にあるので送迎も楽で、近くにいるという安心感もありました。職場の事情にも理解があり、仕事が遅くなる時は夕食もお願いできるのでとても助かっています。

保育園迎え保育園夕食

 

Q.お子さまとの関わりで大事にされていることは?
子育ての時間はかけがえのないもの、コミュニケーションを大切に。

 子どもたち二人は、性別が違い性格もそれぞれ。ケンカをして叱ることもありますが、忙しい日々の中で子どもたちと一緒に過ごせる時間は少しでも大切にと、優しく接するように心がけています。いつも、車の中では好きな曲を一緒に歌ったり、お話をしたり、夜はパズルで遊んだり、寝る前には絵本を読んだりして過ごしています。布団の中でのゴロゴロタイムも幸せなコミュニケーションの時間です。毎日子どもたちのかわいい寝顔に癒されています。

 

松田先生

 

 

Q.休日の過ごし方、おすすめのスポットは?
おすすめスポットがいっぱい、家族でお出かけを楽しんでいます。

 出雲市内には大きな公園や親子で楽しめる施設が充実していて、図書館やプールに水族館など、雨の日でも室内で遊べる施設が多いところも嬉しいです。なかでも出雲科学館はお気に入りで、ほぼ毎週のように遊びに行っています。体験型の展示や工作体験などが無料で遊べるところが魅力的で、子どもと一緒に大人も楽しんでいます。


 また、島根は自然が豊かで、夏は水遊びや虫取り、冬はスキー場でそり滑りなど季節ごとに遊びを満喫しています。県外出身の夫は、雪の多さと寒さに驚いていましたが、今では慣れたようです。私が「家族で遊びに出かけたい」と言うと、段取り上手な夫が旅行プランナーのように全て計画してくれます(笑)。
 家族みんな果物好きなので、安来へみかん狩りに行ったり、赤来高原へりんご狩りに行ったりします。のんびりしたい時は県内に温泉がたくさんあるので、玉造温泉や有福温泉、亀嵩温泉などへドライブしながら小旅行に出かけます。三瓶のキャンプ場ではアウトドアも楽しめます。
 美郷町で育ち、自然に囲まれた環境が当たり前すぎてわかりませんでしたが、自分の子どもが生まれて改めて島根の良さに気づくことができました。

おすすめスポットおすすめスポット

 

Q.リフレッシュの仕方を教えてください。

自分時間でリフレッシュも大切に。

 自宅のある出雲市から職場の大田市まで、通勤に45分かかり正直大変に思うこともありますが、道中はApple Musicで好きな音楽を聴いて気分を上げています。通勤路の「出雲ロマン街道」からは秋の紅葉も一望でき、綺麗な景色を楽しんでいます。通勤時間もちょっとした息抜きになっています。
 夜は、子どもが寝静まった後に自分時間を楽しみます。コーヒーを飲みながらAmazonプライムでドラマを鑑賞したり、普段はなかなかゆっくり見られない内視鏡の本を読んだり。疲れがたまった時に夫がしてくれる「足つぼマッサージ」は至福のひとときです。足が凝ってむくんだ時もこれでスッキリ、元気が出ます!

三瓶の紅葉

 

My Favorite
  • 栄養ドリンク
  • 栄養ドリンク

    ポケットには栄養ドリンク。忙しい日のエネルギーチャージによく飲んでいます。グミや飴も持ち歩いていて、ちょっと疲れた時に手軽に食べられて元気が出ます。子どもたちも喜ぶので必須アイテムです。

  • 服装
  • スクラブ

    着心地とデザインが気に入っています。スクラブは自分でデザインを選びました。お気に入りの服装はモチベーションアップにもつながります。

 

 

Q.島根で働く若者へメッセージをお願いします。
自分を成長させたい人にぴったりの環境が整っています。

 職場では外来と病棟を行き来しながら、時間がある限り内視鏡の手技を勉強しています。子どもが小さく忙しい日々ですが、家族や職場、周りのサポートのおかげで仕事も子育ても両立しながら日々頑張っています。
 島根の良さは、自然豊かで子育てもしやすい場所であることはもちろん、良い意味で田舎です(笑)。色々な選択肢の多い都会と比べると刺激は少ないかもしれませんが、その分仕事にも勉強にも集中して打ち込める時間をしっかり確保できると思います。
 程よいバランスで暮らしやすく、自分を成長させたい人にはぴったりの環境が整っています!

 

松田 佳世 先生
松田 佳世 先生
施設紹介

 大田市立病院(229床)は島根県のほぼ中央、世界遺産の石見銀山遺跡や国立公園三瓶山など、歴史と自然文化に恵まれた大田市に所在する中核病院です。昭和26年に国立大田療養所として創設され、平成11年に大田市へ移管され、同年大田市立病院として開院しました。
 平成23年10月に島根大学医学部との連携により、総合医療学講座及び大田総合 医育成センターを設置。センター教員(現在教授4名・講師2名)のほか大学や病院の 医師が共同で、総合医の育成に取り組んでいます。また、近年、近隣の診療所に医師派遣をするなど、大田圏域(二次医療圏)の地域医療を積極的に支援しています。