結城 美佳 先生
結城 美佳 先生 

Doctor profile
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結城 美佳 先生 Mika Yuki 出雲徳洲会病院 内視鏡センター長
松江市在住 二児の母 / 島根県松江市出身 / 島根医科大学卒業(1997年)
  • 島根県出雲市にある「出雲徳洲会病院」で内視鏡センター長を務める消化器内科医の結城先生。早期発見・早期治療を目指し「もっと気軽に検診を受けてもらいたい」と手技の開発や、趣向を凝らしたPR活動で内視鏡検査のイメージアップにも取り組んでいます。そんな結城先生にお仕事以外にも趣味や子育てなどプライベートなお話も交えながら、島根で働く魅力について伺いました。
  • 地図
結城先生
Q.島根の良いところはどんなところですか?
きれいな宍道湖の景色や身近な自然に癒されています。

 宍道湖が大好きで、毎日この景色に癒されています。夜に夫と湖岸を散歩したり、住んでいるマンションからも宍道湖が見えるので朝陽を眺めたり。夏は西日本最大級の湖上花火大会「水郷祭」の花火も楽しめます。昨年は残念ながら中止となりましたが、子どもの頃から親しんでいたお祭りです。他にも松江の観光スポットとして、国宝になった松江城やその近くにある椿の名所「椿谷」は散歩コースにおすすめです。
 島根は自然に囲まれていて、色々なレジャースポットに行きやすいところも良いですね。海も山も近い!スキーに行きたいと思えばすぐ行けますよ。
 島根県松江市で生まれ育ち大学も地元だったので、一度も他県に住んだことも勤務したこともないです。島根は住みやすくて良いところだし、特に県外へ行きたいとは思わなくて。意外に東京も出雲空港から1時間くらいで行けるので近いと思っています。

宍道湖(photo by 結城先生)宍道湖(photo by 結城先生)
 
宍道湖(photo by 結城先生)

 

Q.好きなことや趣味を教えてください。
夫婦で晩酌しながら常に大好きな内視鏡のことを考えています。

ワイン

 自宅にワインセラーがあるほど夫婦でお酒好きです。夕食は飲みたいワインに合わせてその日の気分で中華やエスニック料理などメニューを考えます。毎日食卓には山陰の新鮮でおいしいお刺身も欠かせません。病院は違いますが夫も同じ消化器内科医なので、家で晩酌をしながら内視鏡の手技について熱く語り合うこともあります。
 実は趣味が内視鏡と言っていいほど、とにかく大好きで(笑)。仕事でも家でもほとんど内視鏡のことばかり考えていて、夢にも出てきますね。長時間の手術も平気で、アドレナリンが出まくり!毎日が楽しいです。常に学会発表に向けて面白い企画を考え臨床研究に励んでいます。

 

 

Q.仕事と家事はどうやって両立されていますか?
時短で効率良くこなして、自分の癒し時間も確保しています。
料理

 日々の掃除や洗濯は「お掃除ロボット」や「洗濯乾燥機」にも頼り、便利な家電をフル活用して忙しいながらも仕事と家事を両立しています。普段はなかなかできない細かな掃除や買い物は休日にしています。夕食の買い物は、メニューを考えながらスピーディーに店内を効率よく回り、料理は時短を意識して20分くらいで4~5品は作ります。
 料理が好きなので基本外食はしません。朝食も結構しっかりと品数やバランスを考えて、6時には食べられるように作っています。男の子がいるので朝からガッツリメニューです。
 だいたい朝は5時40分に起きて夜12時くらいに寝ていますが、必ず寝る前はお風呂にゆっくり入って疲れを癒すのがマイルーティン。灯りを暗くして、癒しの音楽を聴きながら1時間くらい読書を楽しんでくつろぐ時間も大切にしています。

イメージ
Q.2人のお子さまとはどのような関わり方を大事にされてきましたか?
慌ただしい毎日でも親子の時間は大切に。

家族写真

 今は子育ても落ち着いてひと段落しましたが、子どもたちが小さい頃は仕事と家事と子育てに慌ただしい毎日でした。保育園に迎えに行く車の中までは内視鏡のことを考えて、子どもの顔を見た瞬間に「お母さん」の頭に切り替わっていましたね。
 家では親子の時間は大切にしていたので、下の子が小学校を卒業するまで、毎日寝る前に必ず絵本の読み聞かせをしていました。特に「バムとケロ」シリーズが大好きで、新刊が出るたびに買っていました。
 中学校卒業の作文には忙しく働く私を見て、「お母さんはかっこいい」と書いてくれたことも。今は2人とも大学生になりました。親の背中を見て育ったようでそれぞれ医療系の道へ進んでくれましたね。

 

 

Q.連日予約殺到、大人気の結城先生。お仕事で心がけている事はありますか?

とにかく楽しく、暗くならないようにする事。
マイナスイメージを無くし検査を気軽に。

 内視鏡検査の時は色々な話題でお喋りして笑い、緊張を和らげています。身体に負担をかけず早く正確に痛くないよう注意し、モニターを一緒に見ながら洞窟探検をしているような感覚で楽しく状況を説明します。ポリープを見つけても「見つかってラッキーだったね!今から取るよ!」って実況中継をしながら治療します。内視鏡で取り除ける場合は治る方が多いので、気持ちが暗くならないように明るい雰囲気づくりを心がけています。
 口コミが一番なので「意外と楽だった、結構楽しかった」という感想がコミュニティに広がってマイナスイメージを払拭できたら、躊躇していた人も検査を受けやすくなるかなと。
 おかげさまで、私の担当日に外来や内視鏡検査を希望される方も多くなりました。最近は女性の大腸ガンも増えています。早期発見・早期治療のためにも、早めに検査を受ける人が増えることを願っています。

結城先生4
Q.病院をより身近に感じるために取り組まれていることを教えてください。
医師を身近な存在に!
楽しいPR活動で病院への敷居を低くしています。

 医療講演の依頼があれば駒澤先生(消化器内科部長)と積極的に出かけ、漫才みたいに楽しくお話ししたり、「ハッピーバンド」というバンドを結成し演奏活動もしています。メンバーは楽器が得意な医師や看護師、時には患者さんも参加します。私はキーボードと編曲を担当しています。実は、中学生まで本気でピアニストを目指していました。
 曲目はJ-POPやジャズ、誰もが知っている流行りの曲などを選びますが、中でも水戸黄門と暴れん坊将軍は人気でお年寄りの集客力抜群です!毎年9月開催の福祉フェスティバルを私たちは島根の夏フェスと呼んでいます(笑)。部活のように楽しく、多職種の仲間が集まりコミュニケーションの場にもなっています。昨年は全てのステージが中止となりましたが、早く活動を再開したいですね。こういった活動で医師に親しんでもらい、地域の方が普段から気軽に通える身近な病院になることを目指しています。

バンドバンド

 

My Favorite
  • 記念日に行くバー
  • 記念日に行くバー

    私の誕生月とクリスマスは必ず松江市にある「大正倶楽部」へ。事前に予約をすれば貸し切りにしてくれるので、家族でコース料理のディナーを楽しんでいます。

  • スマホカメラ
  • スマホカメラ

    大好きな宍道湖の景色や毎日の料理など、何でもスマホカメラで撮影。今、スマホに18488枚入っています。
    駒澤先生に写真を見せて、日々のことを聞いてもらっています(笑)。

結城先生5

Q.島根で働く若者に向けてメッセージをお願いします。
島根なら自分のやりたいことを叶えやすい!
どこでやるかじゃなく、何をするかが大事。

 島根では医師不足解消に向け、戦力となる若い医師の人材育成に力を入れています。自主的で意欲のある若手はとても大事にされます。活躍のチャンスが多く実績も積みやすいので技術面の早期向上にも繋がると思います。
 都会で何かしたいと考える方が多いですが、医師の数が多いので有名な病院に行ったとしても自分のやりたい研究を自由にできる機会は少ないと思います。
 今は地方だから遅れているという時代ではありません。島根にいても全国や海外の情報は入ります。「どこでやるか」ではなく「何をするか」が大事だと思うので、ぜひ島根でどんどん新しいことに挑戦して欲しいですね!

結城先生
結城先生
施設紹介

出雲徳洲会病院のある出雲市斐川町は、島根県東部に位置し、東側の宍道湖岸には出雲縁結び空港があり、⼈⼝約30,000⼈、⾼齢化率は28%の町です。平成18年4⽉、中国地方唯一の徳洲会グループ病院として、62番⽬に旧斐川町に開院しました。

急性期から療養、⽼⼈保健施設、在宅医療まで、医療と介護が⼀体となった地域密着型の病床数183床の病院です。

令和2年4⽉には内視鏡センターを開設し、スタッフ・設備ともに充実させ、地域の皆様へ安⼼した医療を提供できる環境を整えています。また、島根⼤学医学部附属病院とも連携し、医師の⼈事交流を行い、他病院との連携による機能分担も⾏い、出雲圏域における医療の質の向上と効率化を図っています。

近年は、常勤医師数の充足により、徳州会グループ内における医療資源および人員が限られた地域(与論島、奄美大島等)や、名古屋、帯広等に医師派遣をおこなっています。